HISTORY
夜の夜景を華やかに演出するネオンサイン
1893年にW.Ramsayによりアルゴン・ネオンが発見され1898年6月に英国でネオンの発見を発表した。
1907年フランスのG.ClaudeとドイツのC.P.G.R von Lindは、ヘリウム・アルゴン・ネオン・クリプトン
キセノンといった希ガスを空気中より効率よく分離する方法を発明し、ガイスラー管の技術を応用して
ネオンサインを作りだした。後に1912年パリ万博博覧会にて公開され、開発者のG.Claudeが1915年特許を取得しクロードネオン社を設立。放電管をネオン管として販売し始め、理髪店で最初の広告として使用された。
1923年ネオン管をアメリカに紹介し、ロサンゼルスのパッカード自動車に大きなネオンサインが備えられた。
赤々と輝き人目を惹くネオンの広告は、他社との差別化を鮮明に映しだした。
ネオンサインが日本に初めて出現したのはクロードによるパリでの初点灯から6年後の1918年のことで
東京・銀座一丁目に現在も存在する谷沢カバン店の店頭においてである。
やがては戦後の好景気と共に日本独自のネオン文化が築かれ
昭和の初めにはもうアメリカとあまり違いがないほどに日本で増加していった。
HOW NEON WORKS
ネオンの仕組み
ネオンサインはネオンガスまたはアルゴンガスを封入したネオン管とそれを点灯するための変圧器で成り立ちさらに点滅させて見せる場合は点滅器が加わって構成される。ネオン管の発光原理は一種の放電現象にあり放電のなかでも冷陰極グロー放電と呼ばれるものを利用している。
(ネオン管・・・ネオン管は発行するガラス管部分と両端部の電極部分で構成される)
ガラス管は肉厚1㎜で外径は14㎜から12㎜、10㎜、8㎜とあるが、用途やデザインによって使い分ける。ガラスの素材にはクリスタルガラスの原料でもある鉛ガラスが使われるが、これは溶融温度が低く加工性がよいことと、光の屈折率が高いことによる。電極はラッパ状の円錐形プレートを、 ジュメット線を介してガラス管の内側に固定する。このジュメット線から出たリード線をネオン電線と結束する。ネオンに用いられる灯体は、直径8~15㎜長さ1.5mほどのガラス管から注文に応じて手作業による職人技でいろいろな形状に曲げられ作り出されます。ネオンには様々な色があり、最もよく使用されるネオンガスでは赤・ピンク・オレンジを出すことができ、アルゴンガスでは、青・緑・紫・白などを出すことが可能です。